10月も20日を過ぎたばかりだというのに今朝は横殴りの雨風で、空一面に暗雲が垂れ込め、今にも雪がチラつくのでないかと思われる寒い日となった。
北方の寒気団が南下し始めたとテレビは報じている。中越地震から丸一年、
被災地のかたがたは2年目の冬を迎えようとしている。
私も農家の出身である。 崩れた山肌の痛々しさ、寸断された道路、泥流に飲み込まれた家々等が放映されるつど胸が引き裂かれるような思いがする。
○ 柿落花農夫他律の天に生く
○ 祖父の田を守るに蟋蚯(はたはた)先導す
○ 霜枯れの大地に生きて鍬振りぬ
これは私が敗戦で復員し、実家で農業に従事しなければならなかったときの俳句である。
○ 巨木吊るクレーン宙へ噴きつぐ汗
○ 突堤伸ぶ半欠けの梨揉むに揉まれ
○ 菱釜や離農会議のなお続く
当時の葛塚町(豊栄市)に勤務していたころ 東港の建設に伴う部落の集団移転問題、福島潟干拓をめぐる離農問題で揺れ動いていたころ作句したものである。
中越地震による農村の被害状況が生々しく放映され、未だ続く農民の苦悩が偲ばれ、ふと昔のことが思い出された。
