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歯 医 者

浦島太郎
2003.4.25

私は歯医者が大嫌いである。 目の前でキーンという嫌な音を聞きながら口の中を掘り返されるのはたまったものではない。
それが、現在二年間も毎週一回近くの歯科医に通っている。
しかし、先生の顔は知らない。治療時には20センチも顔と顔が近づくのだが、こちらはしっかり目をつむり椅子にしがみついている。もっとも目をあけたところで相手はいつも大きなマスクをしているのだ。
元々子供の頃は虫歯がなくて、褒められたものだった。
ろくに歯磨きに精を出したわけではないが、あの頃は甘い物などあまり口にしなかったせいだろうか。
しかし、25〜6歳の頃、右下の親知らずが痛み出し、どうにも我慢ができなくなり歯医者に行って抜いてもらった。
その後、程なくして同じ上の歯が痛み出したので、今度は躊躇せず職場の近くの歯科医に行って、抜いてくれ、と言ったら老歯科医が「何で簡単に抜こうと言うのだ。おぬしは指を一本怪我したら切り取れと言うのか。」と、訳のわからぬことを言って怒り出した。
ここは評判どおりの藪で、しばらく通ったが旨くブリッジが納まらなかったらしく、遂に黙って歯を抜いてしまった。
この歯医者には息子がいて、手伝っていたが、免許がなく治療したとうことで検挙された。
彼が私にどのような治療を施したのか、しなかったのかは分からない。

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