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対イラク攻撃から見えてくるも

2003.4.9
れんげ

米英による対イラク軍事攻撃もバクダット制圧の局面に入り、もは や戦後復興に関る思惑が各国の中で交錯している。
米英首脳会談で もイギリスのブレア首相がアメリカとヨーロッパ諸国との仲介役を果たそうと試みたが、血を流したアメリカが主導的立場に立ち、国 連は二次的な役割に止めるという主張の前に頓挫した。
ここへきてアメリカの主張にも大きく変化している。
フセイン大統領親子の追 放から、フセイン体制を崩壊させれば、勝利宣言するというタイミイングを見計らっているとにかく一刻もはやく勝利を宣言したいと いうのが本音らしい。
ポストフセインはアメリカ主導のもとで親米暫定政権を立ち上げ、人道支援などは他国に任せてもよい。
いずれ にしても戦後復興には膨大な費用を要する。その費用負担は各国とりわけ、開戦に賛同した国に求めてくるのは必須であり、復興にあ たる企業はチェニー副大統領等が役員を勤めるアメリカ企業が独占する姿勢は揺らぎそうでない。
石油利権はアメリカの意のまゝにな ろう。
大義なき戦争だということは、明々白々である。
アメリカの意向に逆らうことでの自国の利害との間隔に差異があるだけである。
国連それ自体には、何ほどの力のないことを世界に見せつけた。
大国が自国の思惑を正当化する為の機構だということがハッキリした。
我が国も最初から、アメリカ支持という選択肢しかなかったなんとか国際協調と並列させたポーズをとってきたが、アメリカの意 向の前にはかなぐり捨てた。
北朝鮮を隣国に置く地政学的にみての、わが国の利益に叶うものだというのが、日本としてのアメリカ支持 理由である。
だが、日米安全保障条約は東西冷戦期のものだ。
ソ連が崩壊し、中国が変質した現在、アメリカにとって日米安保条約の今日的利益は大きく減少したとみるのが妥当だと考える。
今日、日本にとり外国からの脅威にさらされる状態になった場合、アメリカの若い男女の将兵の血を流すことが有り得るだろうか?
あるとすれ ばそのことがアメリカにとってそれを大きく上回る場合だけだ。
日米安保は日本にとって、最初から虚構の上に成り立っていたの だ。
だから、60年安保闘争であれだけの盛り上がりを見せたのだ。
歳月はそのことを風化させている。
その責任はそれを体験した我々にある。
自責の念を込めて、イラクの今後を見詰めている。

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