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2006.1.15
佐藤五正


11月〜12月

11月

黄落や砂場は画布となりており    
時雨雲割れて日矢差す志賀島
駒ヶ根やアルプスの色秋の色
トンネルの先に黒部の冬の色
米を磨ぐ翁の厨冬に入る
はばかりを文化財とて冬の寺
嫁ぐ子の三つ指つくや初時雨
朱鷺メッセ冬蒼天の深さかな
絵手紙の余白も美しき花八手
神無月地震に田毎の月曇る
山からの木枯らし足に沁む身かな
佐藤(邦)氏画 ペイントのお部屋 絵手紙の余白も美しい花八手

12月

山に入り狐火帰る里もなし
初雪や屋根の数ほど雪の形
移り住み見よう見真似の雪かこい
年の暮れ愚痴も文句も鍋の中
人としての勤めを果たし日向ぼこ
冬囲いしっかと男結びかな
今は亡き恩師の一句寒さかな
叱る師の亡き句作りの寒さかな
水洟をたらして勢子の牛たたき
形見分け土の匂のチヤンチヤンコ
初恋の君の耳たぶ真っ赤か
湯気立てて煎じ薬の厨かな
犬の足人の靴跡霜柱 村山氏画   水のある風景
人波に押されもまれて年用意 
年用意間もあらばこそ古志の地震

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